2011年06月27日
クーラント(冷却液)の交換方法
HONDAリードは、水冷エンジンになりますのでラジエーターの冷却水を交換が必要になります。
HONDAでは、4年毎の交換をお勧めしているようです。
クーラント液の交換に使った工具です。
①クーラントの排出液を受けるバット
②T型トルクスレンチ T-40
③8/10/12 ソケットレンチ
④エクステンションバー
⑤ラチェットハンドル
⑥プラスッチク注射器
※プラスチック注射器は、キャリパーの空気抜きにも使えますので1つ持ってると便利。
1)リアキャリアを外す。
上の写真の赤丸部分のボルトを12mmソケットレンチを使って外す。
2)ラゲッジボックス内の中敷を外す。赤丸部分のボルトを10mmソケットを使い外す。
《写真をクリックすると大きくなります》
3)注射器を使ってリザーブタンク内のクーラント液を抜き出します。
リザーブタンクから抜き終わったら、サイフォンチューブをラジエーターキャップから外します。
チューブの先端部分を潰しながら外さないと、残りのクーラント液が漏れ出します。
※クーラント液は排水溝に流がしてはいけません。
このままではラジエーターキャップが外せないので、ラジエーターカバーを外します。
4)ラジエーターカバーのボルトを8mmソケットで外します。
次にラジエーターキャップを外してから、ラジエーターカバーを外します。
ボルトを外しただけではカバーがラジエーターキャップに引っ掛かり外せません。
3本のボルトを外したら、カバーをずらしてラジエーターキャップを取り外します。
ラジエーターキャップが外れたら、次にラジエーターカバーを外します。
取り付けする時の為に、確認をしながら作業をしましょう。外すだけなら力ずくでも出来ますが、戻す時は力だけではどうにもならない場合があります。
ラジエーター液排出のドレンは2ヶ所あります。
5)最初に左側のドレンボルトをT-40トルクスレンチで外します。
左が終わったら右側のドレンボルトを10mmソケットレンチで外す。
ドレンワッシャーには、それぞれシーリングが付いています。
※一回くらいなら交換しなくても大丈夫ですが、チェックし辛い部分なので新しい物を使うようにしましょう。
左側のドレンボルトには、[19109-GFM-890(78円)]のOリングが付いています。
古いOリングを外し、新しい物に交換します。Oリングを付ける時は、爪で押し込んだり工具を使用したりしてはいけません。ゴムに傷が付いたらシーリングの役目をしなくなります。
JIS規格のOリングと同サイズです。サイズは、[●内径:7.8mm 外径:11.6mm 太さ:1.9mm]
ホームセンターでは、【規格Oリング JIS B 2401 P8】の商品名で売られています。
『HOME’S(島忠)』では、4個入りで88円で売られています。耐油・耐熱(120℃)なので問題ありません。
右側のドレンボルトには、[90463-GFM-900(94円)]の銅ワッシャーが付いています。
銅ワッシャは、6mm用のでしたら、純正品以外でも代用可。
http://www.straight.co.jp/item/19-91406/ (ストレート 10枚90円)
5)ドレンボルトを2箇所とも閉めます。サイフォンチューブもラジエーターキャップに取り付けておきます。
ドレンボルトは強く締めてはいけません。 トルク :1N.m
両方ともボルトを手で思いっきり締めて、最後に工具を使って軽く増し締めする程度で十分です。
新しいクーラント液(緑色)と古いクーラント液(青色)
★《ラクラククーラント》は、ホームセンターD2で購入しました。 2リットルで598円です。
ホームセンターのコメリとビバホームでも598円で売られています。ドンキホーテーは798円。
『HOME’S(島忠)』では、同商品が548円で売られており、ワングレード上のロングライフも安かったです。
※青色と緑色以外にも、赤色のクーラント液も売られています。性能は同じなので好きな色を選択できます。
だたし、色の確認が出来るのはラジエーターの漏れがあった場合くらいです。また2色以上を混ぜ合わせると黒くなるので避けた方が良さそうです。メーカーが派手な色を付けている理由は、ラジエーターの液漏れを早期発見し易くするためです。
今回使用するクーラント液は、《古河薬品工業㈱のラクラククーラント2L》です。
http://www.kykk.co.jp/contents/products/04llc/04.html
すでに薄められていますので、水道水で割る必要はありません。
6)ラジエーターにクーラント液を入れます。
※プラスチック注射器を使うと溢さずに入れられます。
7)エンジンを回して空気抜きをします。エンジンを止め、クーラント液が減っていたら補充します。
8)ラジエーターキャップを閉める前に、ラジエーターカバーを嵌めて置きます。
※ ボルトはまだ締めないでください。
ラジエーターキャップを閉めたら、ラジエーターカバーを固定します。
9)リザーブタンクにもクーラント液を入れます。
サイフォンチューブ内にも空気が溜まっています。チューブを弾いたり潰したりして、なるべく空気を抜くようにしましょう。
10)ラゲッジボックスとリアキャリアを戻して終わりです。
今回の交換に掛かったら料金
Oリング 78円 (HONDA DREAM)
銅ワッシャ 94円 (HONDA DREAM)
クーラント液 598円 (ホームセンターD2)
※使用量は1/3 『ビバホーム』『コメリ』『カインズホーム』は同価 『HOME’S(島忠)』は548円。
オートバイ屋さんに頼むと、部品と工賃を含めて5000円以上掛かるようです。
☆冷却水の交換以外の整備記録は、下記のURLをご覧ください。
http://blog.livedoor.jp/ookinatamatebako/archives/3335020.html
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